みなさんは1993年に亡くなったフリーアナウンサーの逸見政孝さんをご存知ですか?

当時、逸見さんの訃報はテレビの速報テロップで流されて、多くの人たちが悲しみに包まれました。

私は小学生でしたが、数々のテレビで大人気のアナウンサーの逸見さんのことは知っていましたので、子供ながらに衝撃を受けたのを覚えています。

逸見さんの死因は、進行が早くとても怖いガンとされている「スキルス性胃ガン」で、逸見さんの闘病中にその病名が世間に広く知られるようになりました。

現在、胃ガンの1割がスキルス性と言われていますが、一体どのようなガンなのでしょうか?

そこで今回は、スキルス性胃ガンについて初期症状や余命、発症した有名人などについてまとめてみました。

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スキルス性胃ガンとは

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まず、胃ガンの多くは「高分化腺ガン」と呼ばれるもので、粘膜の表面に隆起してゆっくりと塊を作り大きくなります。

しかし、スキルス性胃ガンは「低分化腺ガン」と呼ばれるもので、塊は作らずにバラバラと腹膜の中や、離れた臓器にまで簡単に広がる性質があります。

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胃ガンは1型~4型まで分類されますが、その中でも間質結合組織の増生が強い硬性ガンで、びまん性に浸潤した4型の胃ガンのほとんどが、スキルス性胃ガンです。

スキルスには、ギリシャ語で「硬い腫瘍」という意味があります。

一般的な胃ガンは、バリウムを飲んでのレントゲンを撮る検診やCT検査などで見つかることがありますが、スキルス性胃ガンは同じ検査ではなかなか見つけることが出来ないため、早期発見がとても難しいものです。

比較的に最新のガン細胞がある場所を検出出来る検査機器でも見つけにくく、一般的な胃ガンで上昇する腫瘍マーカーも、スキルス性胃ガンは上がりにくいのです。

また、スキルス性胃ガンは胃の粘膜の表面にガンが露出しないこともあり、内視鏡を使っても見つかりにくく、なんと!組織を取ったとしてもガンではないと判断されることもあるようです。

そのため、スキルス性胃ガンが発見された時にはすでに、ガン細胞が散らばった状態の腹膜播種(ふくまくはしゅ)になっていることが多いそうです。

また、リンパ節の転移の頻度が高く治癒切除が困難な場合が多いため、治療が難しい胃ガンの1つとなっています。

国立ガン研究センターの調べにとると、胃ガンは50代~60代の患者が60%を占め、女性よりも男性が多いというデータが出ています。

そしてスキルス性胃ガンは胃ガンの中で10%程度で、比較的若い20~40代の年齢の人に多い傾向があり、男性よりも女性が多くなっています。

スキルス性胃ガンになる原因は?

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スキルス性胃ガンになる原因は、普通の胃ガンの原因と同じでヘリコバクターピロリ菌が原因とされています。

しかし、原因が同じなのにどうして違うタイプのガンになってしまうのかは、完全にはまだ分かっていません。

ヘリコバクターピロリ菌に感染したとしても、全ての人が胃ガンになるわけではありませんが、現在では除菌をすることでスキルス性胃ガンの予防につながるというデータも集まっています。

その他には、慢性胃炎や喫煙、飲酒、食べ過ぎ、塩分過多の食事、野菜や果物の摂取不足などの生活習慣病や、遺伝なども原因とされています。

これらの原因から考えると、スキルス性胃ガンは誰にでもなる可能性があると言えますよね。

本当に怖いですが、生活習慣病にならないために普段から心がることもスキルス性胃ガンの予防につながります!

スキルス性胃ガンの初期症状は?

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スキルス性胃ガンは早期発見が難しくとても怖いガンだと言うことが分かりましたが、出来ることなら早期発見したいですよね!

そこで、初期症状にはどのようなものがあるのかまとめてみました。

スキルス性胃ガンの初期症状は、みぞおちの痛みや体重の減少があらわれる場合があります。

しかし、これらの初期症状が全ての患者に自覚症状として現れることはなく、初期は無症状のことが多いようです。

その後ガンが進行してくると、上腹部の不快感や膨満感、嘔吐、出血による黒っぽい便、軟便、貧血、食べ物の通過障害、閉塞症状などがあります。

スキルス性胃ガンの自覚症状は、他の病気や進行性胃ガンにも共通するものばかりで特有のものはありません。

そして、自覚症状が出たからと病院を受診した時には、すでにステージが進行している状態であることが多いそうです。

スキルス性胃ガンの検査方法は?

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スキルス性胃ガンの検査方法も気になりますので調べてみました。

検査には、血液検査や内視鏡検査、画像検査、生検などがあります。

血液検査

血液検査では、ガンの有無をチェックするために腫瘍マーカーの測定をします。

しかし、腫瘍マーカーはガンによって作られた特別な物質に反応し簡単に調べられるものですが、残念ながら100%の精度はありません。

そして、ガン以外の病気でも反応することがあるため、補助的な検査となっています。

内視鏡検査

内視鏡検査は他のガンであれば発見されやすいものですが、スキルス性胃ガンは浸潤しているため表面が組織に覆われていることもあって見つかりにくいので、生検と合わせて行うことが重要です。

生検とは、生体の組織片を切り取り顕微鏡などを使って調べる検査です。

画像検査

画像検査では、X線やCT検査を行ってリンパ節や肝臓、腹膜、他の臓器への転移の有無などを調べるのに有効です。

ガンの位置や広がりかた、胃壁への深達度を診断するためにも重要な検査です。

スキルス性胃ガンのステージはどうやって決まるの?

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胃ガンは胃の粘膜に発生して、胃の壁の中を徐々に深く進んでいきます。

上の画像がスキルス性胃ガンのステージで、ガンの進行の程度をあらわすものです。

スキルス性胃ガンのステージは、他の胃ガンと同じで壁の深達度を示すT分類と、リンパ節への転移を示すN分類、遠隔転移の有無を示すM分類をもとにして決められます。

ガンの深さが粘膜や粘膜下層までならば、「早期胃ガン」、深さが粘膜下層を越えて固有筋層から深くまで及ぶものは「進行胃ガン」と呼ばれます。

ガンが胃の壁の内側から外側に向けて深く進むにつれて、転移する確率も上がってきます。

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スキルス性胃ガンの治療方法は?

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スキルス性胃ガンの治療方法としては、胃の切除とリンパ節の郭清(胃の切除と合わせて、周囲のリンパ節を切除すること)が標準の治療となっています。

早期発見の場合は、EMRや腹腔鏡下胃局所切除術、開腹などによって胃の切除が検討されます。

進行しているものであれば、開腹によって胃の切除をしますが、程度によっては切除が不可能な場合もあり放射線療法や化学療法などをした後に、手術を検討することもあります。

他にも、切除が不可能の場合には緩和医療とし、出血や狭窄を改善するために部分切除やバイパス術が行われることもあります。

治療費はどのくらいかかるの?

治療費はガンのステージによって大きく異なります。

たとえば初期であれば、公的医療保険制度と高額療養費制度を利用すると支払い額が10万円以下の場合もあります。

しかし、ステージが進めば当然治療も大変になり、100万円以上のお金が必要になることもあります。

公的医療保険制度を利用したとしても、ガンの治療は高額になりがちなのです。

いざというときのためにも、ガン保険への加入を検討してみるのも良いですよね。

ちなみに私は数年前からですが、ガン保険に加入しています!

胃の切除をして胃が小さくなってもその後に影響はないの?

胃の切除が有効的なことは分かりましたが、胃が小さくなったことによる影響はないのか気になり調べてみると、やはり胃を切除したことによる影響は色々ありました。

まず、胃を切除すると胃の中を通る食べ物が直接腸に流れ込むことになります。

これによって、ダンピング症候群という症状が起こることがあります。

ダンピング症候群とは

早期ダンピング症候群(食事中や直後30分程)と後期ダンピング症候群(食後2~3時間後)があります。

早期ダンピング症候群は、食べ物が腸に急速に流れ込むことが原因で起こり、主な症状には動悸やめまい、冷汗、腹痛、下痢、嘔吐などがあります。

後期ダンピング症候群は、食べ物が腸に移動して短時間で吸収されることによって一時的に高血糖になり、血糖を下げるホルモンのインスリンが大量に分泌されて、逆に低血糖になることで起こります。

症状としては、頭痛や冷汗や、手指のふるえなどがあります。

ダンピング症候群の対策には、食べ過ぎに注意してよくかんでゆっくり食べることなどが大切です。

その他にも、胃の切除によって逆流性食道炎や貧血、骨粗しょう症などが起きる可能性があります。

ガンが再発することもあるの?

胃ガンの手術をして胃の一部を残した場合に、残された胃に再び胃ガンが発生することは残胃ガンと呼ばれて新しいガンの出現のため、厳密に言えばこれは再発ではありません。

再発として考えられているものは、手術や化学療法を行う前の検査では見つからなかったもので、手術中も目に見えないほどのごく小さな転移が存在していて、それが治療後に大きくなり発見されるものです。

再発は転移と同じ状態と考えられています。

治療方法はとしては、基本的に手術で取ることは出来ないため、化学療法中心になります。

ガンが発見された時、進行胃ガンであれば再発の可能性が高いため、治療後の経過観察がとても重要になります。

一言で再発と言っても、人それぞれ状態が違うため、症状に合わせてその人に合った治療が進められていきます。

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スキルス性胃ガンと診断されてからの余命は?

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繰り返しになってしまいますが、スキルス性胃ガンは早期発見が難しく、進行が早いガンです。

そのため、発見された時にはすでにステージ4の場合が多く、スキルス性胃ガン余命は半年と言われています。

ただし、この余命は全ての患者に当てはまるわけではありません。

たとえ余命3ヶ月と宣告されたとしても、2年以上生き延びた人もたくさんおり、体質や免疫力の差も大きく影響することが分かっています。

スキルス性胃ガンは進行速度が非常に速いので、1年に1回の健康診断や人間ドックなどでは間に合わないことが多いとされているため、半年に1度の検診が推奨されています。

スキルス性胃ガンは早期発見がとても大切なのです。

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・B型C型肝炎チェック
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スキルス性胃ガンを発症した有名人は?

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スキルス性胃ガンと戦った患者の中に有名人もいましたのでまとめてみました。

まずは、冒頭でお話しました元アナウンサーの逸見政孝さんです。

逸見さんは1993年9月にガンの告白会見を行いましたが、そのわずか3ヶ月後の12月に48歳で死去されました。

さらに、逸見さんは弟もスキルス性胃ガンで亡くなっているそうです。

その他の有名人には…

・漫画家の手塚治虫さん

・俳優の成田三樹夫さん

・ミュージシャンで音楽プロデューサーの佐久間正英さん

・タレントで女優の堀江しのぶさん

・シンガーソングライターの岡崎律子さん

・スキー選手の森徹さん

・女優の塩沢ときさん

・ジャズ歌手の石野見幸さん

・俳優でタレントの小林すすむさん

・フリーアナウンサーの黒木奈々さん

・霊能力者の宜保愛子さん(享年71歳)

・お笑いタレントの宮迫博之さん

と、スキルス性胃ガンが発症した有名人も複数いらっしゃいます。

上記にあげた有名人の方の中で、宮迫博之さん以外はすでに亡くなっています。

宮迫さんは、体調不良で受けた検診でスキルス性胃ガンが発見され、初期の段階のステージ1Aだったため、胃の3分の1を切除し回復されています。

宮迫さんはこの時の検診で、胃カメラではなく血中のアミノ酸濃度が測定出来る「AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)」という検査を受けて早期発見することが出来たそうです。

万が一、胃カメラのみの検査だったとしたら…。

2018年7月、「EXILE TRIBE」に属するパフォーマー集団である「FANTASTICS」のメンバーの中尾翔太さんが22歳の若さで亡くなられたことが明らかになりました。

わずか22歳…。悲しすぎて言葉になりません。

中尾さんは2018年3月に胃ガンの治療に専念するために活動休止を公表していましたが、それからわずか4ヶ月後の訃報だったためスキルス性胃ガンだったのではないかと言われています。

胃ガンは若年層にはほとんど見られないガンで、スキルス性胃ガンはしばしば若年層にも発症し進行が早く治療が困難なガンとされています。

中尾さんの場合、胃ガンの種類は公表されていませんでしたが発症年齢からスキルス性胃ガンの可能性が高いと言われているのも納得です。

2019年5月、元ヤクルトスワローズの名投手だった安田猛さん(72歳)が出演したテレビ番組で、2017年にスキルス性胃ガンを患いステージ4のために手術が不可能で医師からは余命1年と宣告されたことを明かしました。

安田さんは現在も闘病中で母校の野球コーチとして復帰されています。

余命宣告から2年以上経過し多くの人たちに勇気を与えています。

 

スキルス性胃ガンで亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

まとめ

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スキルス性胃ガンについての、初期症状や治療方法、余命、有名人などについてのまとめはいかがでしたでしょうか?

スキルス性胃ガンは、早期発見が難しいガンのため、とにかく早めの検診が大切なことがわかりました。

昔に比べれば治療方法や薬も増えて、助かる人も増えていますが、さらに医療が発展し治療が難しいとされているどんなガンになっても、長生き出来る世の中になることを心から願います。

いつ自分がどうなるか分かりませんので、生活習慣病の予防をしてガンになる原因を減らすことも大切ですね。

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がんは医療技術がどれだけ発達しても、やはり早期発見に勝るものはありませんので、少しでも体調に違和感など感じる方は受診を検討されてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!