あらゆる病気の中でも死亡率の高い「がん」。
がんにはさまざまな種類がありますが、女性が男性よりも約3倍多く発症する「甲状腺がん」をご存知でしょうか?
がんは早期発見が大切です!
今回は、甲状腺がんについて、原因や前兆、治療方法、後遺症、生存率、患った有名人などについて詳しくまとめてみました。
自宅の近くでがん検診が出来るところを探す(Tポイントも貯まってお得!)甲状腺がんとは
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甲状腺がんとは、甲状腺の一部にできる腫瘍のうちの悪性腫瘍のことです。
甲状腺は、一般的に「のどぼとけ」と呼ばれている甲状軟骨のすぐ下の気管の前にあります。
気管を取り囲むように位置し、羽を広げた蝶のような形をした小さな臓器です。
甲状腺がんは、女性の方が男性よりも約3倍多く発症しています。
甲状腺がんの主な種類には、乳頭がん・濾胞(ろほう)がん・低分化がん・髄様(ずいよう)がん・未分化がん・悪性リンパ腫があります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
乳頭がん
乳頭がんは、甲状腺がん全体の中で発症率が約90%と最も多いがんです。
乳頭がんは、10代から高齢者まで幅広い年齢層で発症しますが、比較的若い女性に多くみられる甲状腺がんです。
乳頭がんの進行のスピードはゆっくりで、リンパ節転移が起こりやすい甲状腺がんです。
濾胞がん
濾胞がんは、甲状腺がん全体の中で発症率が約5%のがんです。
濾胞がんは、30代から高齢者まで発症し、骨や肺への転移が起こりやすい甲状腺がんです。
低分化がん
乳頭がんや濾胞がんの中でも、組織学的に低分化成分が含まれるものは低分化がんと呼ばれます。
低分化がんは、甲状腺がん全体の中で発症率が約1%未満のまれながんです。
髄様がん
髄様がんは、カルシウムの量を調節するカルシトニンというホルモンを調節する細胞ががん化したもので、甲状腺がん全体の中で発症率が約1~2%のがんです。
髄様がんは、30代以降に多く進行のスピードが早くリンパ節や骨、肝臓に転移しやすい甲状腺がんです。
未分化がん
未分化がんは、甲状腺がん全体の中で発症率が約1~2%の悪性度が高いがんです。
未分化がんは、40代以降~高齢者に多く、比較的男性に多くみられる甲状腺がんです。
また、悪性度が高いうえに進行のスピードも速く、肺や骨などにも転移しやすい予後が悪いがんです。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、血液やリンパのがんが甲状腺にできたもので、甲状腺がん全体の中で発症率が約1~5%のがんです。
悪性リンパ腫は、橋本病との関係が深く、40代以降に発症する甲状腺がんです。
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自宅で出来る検査キットとは?
甲状腺がんの原因
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甲状腺がんを発症する原因が気になりますが、はっきりとした原因は分かっていません。
発生要因と考えられているのが、小児期の放射線被ばくです。
また、甲状腺がんの中の髄様がんは、遺伝性の可能性もあると考えられています。
甲状腺がんの前兆
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甲状腺がんは、自覚できる痛みなどの前兆はありません。
甲状腺がんの初期症状として、甲状腺に痛みのないしこりができます。
このしこりに気づき、病院を受診してがんを発見する人が多いようです。
また、病状が進行すると反回神経麻痺による声がれの症状が出ることがあります。
さらに、悪性度の高い未分化がんの場合は、これらの症状に加えて血痰や呼吸困難、痛み、全身衰弱などの症状も出てきます。
甲状腺がんの検査方法
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甲状腺がんが疑われた時には、基本的に問診・視診・触診が行われます。
これらの基本的な診察で異常と判断された場合には、画像検査・病理検査・血液検査などの詳しい検査が行われます。
画像検査
画像検査には、超音波検査・CT検査・MRI検査・シンチグラフィ検査があります。
①超音波検査
超音波検査は、超音波を体の表面にあてて臓器からの反射の様子を画像にする検査です。
甲状腺の大きさ・しこりの性質・リンパ節転移の有無などを調べます。
②CT検査・MRI検査
CT検査ではX線を、MRI検査では磁気を利用して体内の詳細を画像にする検査です。
がんの広がりや転移の有無などのより詳しい状態を調べることができます。
③シンチグラフィ検査
シンチグラフィ検査は、放射性物質を服用または注射して、放出される微量の放射線を専用の装置で検出して画像にする検査です。
甲状腺機能やしこり、がんの再発の有無を調べることができます。
病理検査
病理検査は、しこりに細い注射を刺して直接細胞を吸い取り、顕微鏡で観察する検査です。
病理検査は、しこりの良性か悪性かを判断するための優れた検査です。
血液検査
血液検査では、ホルモンの量を測定し甲状腺の機能状態を調べます。
甲状腺がんの治療方法
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甲状腺がんの治療方法は、がんの種類や進行状態によって異なりますが多くの場合、手術が基本です。
手術には、甲状腺を全て摘出する全摘術・甲状腺の約2/3以上を切除する亜全摘術・がんがある側の甲状腺と必要であれば峡部を切除する葉峡部切除術があります。
甲状腺を全摘してしまうと甲状腺ホルモンが分泌されなくなってしまうため、再発のリスクが低いと判断される場合には、全摘術は避けて別の手術が選択されます。
甲状腺がんの後遺症
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甲状腺がんの手術によって甲状腺の組織が減ると甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンが作られなくなるため、新陳代謝が悪くなる・だるさ・食欲不振などの後遺症が出ることがあります。
そのため、全摘術や亜全摘術を行った後には、甲状腺ホルモン薬で甲状腺ホルモンを補い後遺症を緩和させます。
また、甲状腺全摘術にて服甲状腺機能が温存できなかった場合には、血液中のカルシウム濃度が低下するため手足のしびれなどの後遺症が出ることがあるため、カルシウム補充薬を服用します。
その他には、手術の影響で反回神経の麻痺が起こり、声がかすれる後遺症が出ることもありますが、一時的なもので6ヶ月以内に症状が回復する人がほとんどです。
自宅の近くでがん検診が出来るところを探す(Tポイントも貯まってお得!)甲状腺がんの生存率
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甲状腺がんの生存率は、他のがんと比べると良好です。
特に、甲状腺がんの中でも全体の約90%以上を占めている乳頭がんは、とても生存率が高いがんです。
他のがんは5年後の生存率を示す場合が多いですが、乳頭がんは25年生存率が95%以上と患った人のほどんどが長期に渡り再発することなく生活しています。
しかし、甲状腺がんの中で発症率は低いですが、悪性度の高い未分化がんの5年生存率は約7%程と非常に低く予後が厳しいがんであることが分かります。
甲状腺がんを患った有名人
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有名人ががんを患ったことを公表すると多くのメディアで取り上げられ、がんへの注意度がより一層高まります。
甲状腺がんを患った有名人はいるのか調べてみたところ、歌手で女優の仁支川峰子さんが2010年に甲状腺乳頭がんの摘出手術を受けていたことが分かりました。
仁支川さんは、首の付け根に固いしこりが出来ていることに気づき、検査の結果乳頭がんであることが分かりました。
手術は、甲状腺亜全摘術と周辺のリンパ節の予防的切除が行われ無事に終了しましたが、術後にまれに起こる術後出血をしたため止血のための再手術が行われたそうです。
現在は回復し、元気に活躍されています。
まとめ
出典:https://th.bing.com/th/id/Re38d4badd5d67fc94e482a0caa56fea5?
甲状腺がんについて原因や前兆、、後遺症、生存率、患った有名人などについて詳しくまとめてみました。
甲状腺がんは、痛みを伴うような自覚できる前兆はありません。
また、甲状腺がんの中でも発症率の高い乳頭がんは他のがんと比べて生存率が良いですが、悪性度の高い未分化がんの予後はとても悪いです。
甲状腺がんの治療は手術が中心ですが、甲状腺を全摘出した場合はだるさや食欲不振などの後遺症がでることがあります。
がんは早期発見が重要です。
命を守るためにも、定期的にがん検診を受診しましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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がんは医療技術がどれだけ発達しても、やはり早期発見に勝るものはありませんので、少しでも体調に違和感など感じる方は受診を検討されてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!