がん=不治の病と連想する人が多いかもしれませんが、医療の進化により早期発見できれば治癒できる病気と変化しています。

その中でも、膀胱がんは他のがんと比べて比較的早期に症状が出やすいがんで、早期発見できれば5年生存率も高いがんです。

膀胱がんの原因や前兆などを前もって知っておけば、早期発見につながります!

そこで今回は、膀胱がんについての原因・前兆・治療方法・生存率・発症した有名人などについて詳しくまとめてみました。

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膀胱がんとは

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膀胱がんとは、膀胱の最も内側を覆っている粘膜から発生するがんのことです。

膀胱がんは大きく分けると、粘膜のみでとどまっている早期のがんと、膀胱の筋肉まで浸潤した筋層浸潤性がん、他の臓器にまで転移している転移性がんに分けられます。

膀胱がんは人口10万人あたり毎年約17人発生し、女性よりも男性の方が3倍も発症するリスクが高いがんです。

膀胱がんを発症する多くの人は、粘膜でどどまっているがんのため命にかかわることは少ないですが、多発して再発をくり返しやすい特徴があります。

そのため、手術後に体調が回復しても定期的に検査を行い観察していく必要があります。

膀胱がんの原因

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膀胱がんを発症する最大の原因は喫煙です。

たばこに含まれる発がん性物質は尿の中にも排出されるため、膀胱がんが発生しやすい尿路上皮に悪影響を及ぼし発症の原因となります。

喫煙者はたばこを吸わない人と比べて約3.5倍膀胱がんを発症しやすくなります。

また、現在は禁煙したばこを吸っていなくても過去に喫煙歴がある人は、非喫煙者の約2倍膀胱がんを発症するリスクがあるため注意が必要です。

さらに、ゴム・皮革・織物・色素工場などで使用するアニリン色素、ベンチジンなどの化学物質への慢性的な接触者は職業性の膀胱がんを多く発症するというデーターもあります。

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膀胱がんの前兆

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膀胱がんの前兆として最も一般的なのが肉眼的血尿です。

肉眼的血尿は、血の色を人の目で見て認識できる尿のことで血のかたまりが出ることもあります。

血尿は痛みを伴わないことがほとんどで、数日出血したあとに突然止まることもあります。

血尿があるからといって膀胱がんとは限りませんが数日で出血が止まってしまっても検査が必要ですので、前兆として頭に入れておいてください。

また、膀胱炎のように頻繁に尿意を感じたり排尿時に痛みを感じる前兆があることもありますが、膀胱がんの場合には膀胱炎のように抗生剤を服用しても改善されません。

膀胱がんの病状が進行すると、尿管口が閉塞するようになり尿の流れが妨げられ、尿管や腎盂が拡張され背中に鈍痛を感じる症状も出ることがあります。

膀胱がんの検査方法

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尿検査で血尿が確認され、膀胱がんが疑われた場合の検査方法をまとめてみました。

膀胱鏡検査

膀胱鏡検査は、膀胱鏡と呼ばれる膀胱の内視鏡を尿道から膀胱に挿入して行う検査です。

以前は金属製で痛みを伴う検査でしたが、現在は柔らかいファイバースコープで行うため痛みも少なくなりました。

膀胱がんを判断するために必須の検査で、がんの発症部位・大きさ・数などの状態を肉眼で確認します。

大がかりな検査のように感じますが、入院しなくても通院時に行える検査です。

尿細胞診検査

尿細胞診検査は、肉眼でわかる血尿や尿検査での潜血反応が確認された場合に、尿からがん細胞が出ていないかを顕微鏡で確認する検査です。

この検査で陽性の場合、膀胱がん・上部尿路がんの可能性が高いと判断されますが、がんでも陰性に該当されることもあるため他の検査も併せて行い判断されます。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、膀胱に尿を貯めた状態で内部を超音波で観察する検査です。

この検査は、患者さんへの負担が少なく同時に肝臓を検査観察することができます。

CT検査

CT検査は、放射線を利用して身体の断面を画像化してがんの広がりや転移の有無を確認する検査です。

より詳細に調べるために、コントラストがはっきりし明瞭になる造影剤を注射してCT検査を行うこともあります。

※肝臓の機能が低下している人・一部の糖尿病治療薬を服用している人は造影剤を使用できません。

MRI検査

MRI検査は、磁気を利用して身体の断面を画像化してがんの進行度を確認する検査です。

MRI検査もより詳細を調べるために造影剤を使用することがあります。

また、MRI検査は強力な磁気を使用するため、体内にペースメーカーなどの金属類が入っている人は検査ができない場合もあります。

膀胱がんの治療方法

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膀胱がんの治療方法は、がんの進行度・悪性度・年齢などの全身の状態を見て総合的に判断して決定されますが、基本的には手術をしてがんを取り除きます。

膀胱がんの主な治療方法を紹介します!

経尿道的膀胱腫瘍切除術

膀胱がんを発症した人の多くは転移をおこしにくい表在性のため、お腹を切らずに内視鏡で切除します。

経尿道的膀胱腫瘍切除術は、腰椎麻酔をして行う約1~2時間の検査で手術後約3日で退院することができます。

この手術の大きな目的は膀胱がんの腫瘍を切除することですが、切除した腫瘍を顕微鏡で悪性か良性かなどの性質を判断する病理検査としても重要な手術です。

膀胱全摘術

粘膜のみでとどまらず膀胱筋層以上まで広がっている浸潤性の膀胱がんの場合、内視鏡での切除は不可能なので全身麻酔をして膀胱全摘術が行われます。

膀胱全摘術では、男性の場合は前立腺も同時に切除し、女性の場合は子宮や卵巣を同時に切除するのが標準的治療です。

尿をためる膀胱を全摘出してしまうため、同時に排尿路をつくる尿路変向術も行われるため手術は約7~10時間ほどかかる長い手術となります。

新しい排尿路は、外部に尿をためる袋を取り付けて交換する人口膀胱を付ける方法や、自身の小腸の一部で代用の膀胱を作りそれまでと同じように排尿する方法などさまざまです。

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膀胱全摘術は、手術中の出血や手術後の合併症の確立が高く患者さんの負担の大きい手術です。

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膀胱がんの生存率

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膀胱がんの生存率は患者さんそれぞれの病状や治療方法により大きく異なります。

膀胱がんのステージ別の平均的な5年生存率は…

がんが膀胱の内側の組織でとどまっている0期で、約90%。

がんが膀胱の内側の粘膜の下の層まで浸潤しているⅠ期で、約87%。

がんが膀胱の筋肉の層まで浸潤しているⅡ期で、約75%。

がんが膀胱から周囲の脂肪細胞まで浸潤し、前立腺などの生殖器まで浸潤することもあるⅢ期で、約50%。

がんが膀胱から腹壁や骨盤壁まで浸潤し、他の部位にまで転移することもあるⅣ期で、約25%。

この数字を見て分かるように早期発見での生存率はとても高く、がんも早期治療により治癒する病気であることが分かります。

これらの5年生存率はおおよそのものなので、参考程度に頭に入れておいてください。

膀胱がんを患った有名人

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膀胱がんを発症した有名人もいますのでまとめてみました。

小倉智昭

アナウンサーの小倉智明さんは、2016年に膀胱がんを患い内視鏡手術を受けました。

しかし、すでに筋肉層まで浸潤していて内視鏡では取り切れない腫瘍もあり、術後も膀胱がんを抱えて生活していました。

内視鏡手術前から、医師から膀胱を全摘出しないと完治しないと言われていたそうですが、全摘出すれば尿意を自分でコントロールできなくなるため、アナウンサーの小倉さんは膀胱を温存して免疫療法を選択したようです。

その後もがんの転移はなかったようですが、2018年に膀胱炎を併発し20日間も出血が止まらない状態となり、命を守るために膀胱を全摘出する決断を下しました。

小倉さんの全摘出手術は無事に成功し、翌日には歩行のリハビリを開始しスピード復帰を果たしました。

松田優作

俳優の松田優作さんは、1986年に膀胱がんが発覚し摘出に成功しましたが1988年に再発。

診察した医師はその場でがんを告知しましたが、松田さんは妻に隠し仕事に取組みました。

奥様も病気に気づきながら気丈に振る舞っていたそうです。

そして、松田さんは痛みに耐えながら念願だったハリウッドデビューを映画『ブラック・レイン』で果たし、映画が公開されたのがアメリカで1989年9月22日、日本では1989年10月7日でした。

松田さんが入院したのが1989年9月28日、そして膀胱がんが腰に転移したことが原因で入院先の病院にてわずか40歳の若さで亡くなりました。

亡くなったのは映画公開からわずか1ヶ月後の11月6日でした。

菅原文太

俳優の菅原文太さんは、2007年に膀胱がんを発症しました。

菅原さんが身体に異変を感じたのは、トイレで用を足した時に便器に尿に混じり赤い血の塊が落ちたことでした。

菅原さんは最初に行った病院で膀胱がんを診断された時に膀胱の全摘出手術を勧められましたが、それを拒否して交流のあった別の病院の医師に相談にしました。

その医師が多くの医師に相談した結果、温存療法ができると判断した医師が1人おり、その医師の指導のもと約3ヶ月入院して放射線治療と抗がん剤治療し膀胱がんは治癒したそうです。

その後も膀胱がんの再発はありませんでしたが、2014年に転移性肝がんによる肝不全のため、81歳で亡くなりました。

竹原慎二

元プロボクサーの竹原慎二さんは42歳の時に膀胱がんが発覚し、医師からは「最悪の場合の余命はあと1年」と余命宣告をされるほどがんは深刻な状態でした。

実は、竹原さんは41歳の頃から体調が悪く激しい頻尿に悩み病院を受診しましたが、その病院では膀胱炎や前立腺肥大と診断され薬を服用していました。

それから約1年後、真っ赤な尿が出たことで検査をしたところ膀胱がんが発見されたのです。

竹原さんの膀胱がんは、すでにがんがリンパ節まで転移しており全摘術が必要ながんでした。

竹原さんは全摘術せずに温存できる方法はないかと、セカンドオピニオン・サードオピニオンも受診しましたが不可能だとされ、最終的には抗がん剤治療のあとに全摘出手術をし、小腸を切り取って人口膀胱を作る方法を選択しました。

手術は当時の東大病院でも2例目という手術支援ロボットを使う最先端の手術で、11時間かかりました。

現在は回復されてメディアでも活躍されています。

黒沢年雄

俳優の黒沢年雄さんは48歳の時に大腸がんにかかり闘病経験がありましたが、64歳の時に膀胱がんを発症しました。

黒沢さんは、血尿が出たことで異変を感じ病院を受診したところ膀胱がんが発覚したそうです。

膀胱がんの手術は成功し治癒しましたが、70歳の時に今度は食道がんを発症し内視鏡手術をし、半年後の検査で胃がんも発症し手術を受けることに!

4度もがんを発症し長く壮絶な闘病生活を想像しますが、最初に発症した大腸がんの苦い経験からその後のがんは全て早期発見することができ入院も数日ですんだそうです。

早期発見の大切さを実感しました。

まとめ

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膀胱がんについて原因・前兆・生存率・発症した有名人などを詳しくまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

膀胱がんの最大の発症原因は喫煙ですので、喫煙者は特に注意が必要です。

私たちがよく知っている有名人にも膀胱がんを発症した人がいましたが、俳優の黒沢年雄さんが4度も別のがんを発症していたことを知らなかったので特に驚きました。

膀胱がんは早期発見できれば治癒できる可能性がありますので、原因や前兆など知識を共有しましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!