日本人の2人に1人が生涯でがんになる可能性があるとされており、私たちがよく知っている有名人もがんを発症し公表する人が増えています。
がんは死亡率の高い恐ろしい病気ですが、その中でも食道がんは進行が早く転移のリスクも高いがんで早期発見が大切です。
今回は、食道がんを発症する原因・初期症状・生存率・発症した有名人などについて詳しくまとめてみました。
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食道がんとは、喉と胃をつないでいる約25cm・厚さ4㎜のほどの食道の粘膜にできるがんのことです。
食道を構成している壁は何層にもなっており、内側から粘膜上皮・膜固有層・粘膜筋板・粘膜下層・固有筋層と言います。
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食道がんは食道の一番内側にある粘膜が覆われている重層扁平上皮から発生し、日本人の90%以上が「扁平上皮がん」です。
扁平上皮がんは増殖速度が速く、食道がんが進行していくと粘膜固有層、粘膜筋板、固有筋層と深い層まで浸潤していき、リンパ節や他の臓器に転移することもあります。
食道がんが発生する主な原因
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食道がんが発生する大きな原因は飲酒と喫煙です。
①飲酒
世界保健機構のWHOは、アルコールが体内で代謝されてできるアセトアルデヒドという物質を食道がんと最も関連の強い発がん性物質だと認定しています。
このアセトアルデヒドは肝臓内の消化酵素の働きにより無害な成分に分解されるのですが、この消化酵素の働きのスピードが遅い人はアセトアルデヒドの分解が間に合わずに体内に残ってしまい、それが体に大きな影響を与え食道がんのリスクが高くなります。
アルコール成分を分解しにくい体質の人はアルコールを摂取すると顔がすぐに真っ赤になる体質であることが分かっており、日本人の約4割の人がその体質です。
そのため、顔がすぐに真っ赤になる体質の人やアルコール度数の高いお酒が好きな人、アルコールを大量に摂取する人は食道がんになるリスクが高いので飲酒には十分に注意しましょう。
②喫煙
タバコの煙は多くの発がん性物質を含んでおり、その煙を吸い込むと食道がんになるリスクがあります。
消化器系のがんと喫煙は深い関係があり、喫煙者が食道がんになる確率は非喫煙者の約7倍にもなります。
さらに、喫煙にアルコールが加わると食道がんになる確率は約35倍にも増加するため、より注意が必要です。
喫煙者の方が食道がんになるリスクが高くなると説明しましたが、喫煙者が吸い込むタバコの主流煙よりもタバコの先からでる副流煙の方がフィルターを通さないため有害物質の濃度が高いことが分かっています。
そのため、喫煙者でなくても身近に喫煙者がいる場合は副流煙によりリスクが高くなることを理解しておきましょう。
食道がんの初期症状は?
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食道がんを早期発見するために知っておきたい初期症状ですが、残念ながら自覚できる初期症状はほどんどありません。
人によっては初期の頃に食べ物や飲み物を飲み込んだ時に胸の奥がちくちくと傷んだり、熱いものがしみると感じることもありますが、違和感を感じる程度の症状のため普段から注意深くしている人以外は気が付かないことがほとんどです。
また、健康診断や人間ドックなどで行われた内視鏡検査などで、無症状の食道がんが発見される人が20%近くもいるそうです。
食道がんは病状が進行してくるとがんが大きくなり食道の内腔が狭くなるため、食べ物が飲み込みにくくなる・食べ物がつかえるなどの自覚症状が出てきます。
さらにがんが大きくなると食道をふさいでしまい水や唾液も飲み込めずに吐いてしまうほどになります。
普段と比べて食事が取りにくくなったり、体重が3ヶ月程で急激に5~6Kgも減ってしまったら食道がんを発症し進行している可能性がありますので病院を受診して医師に相談しましょう。
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自宅で出来るがん検査キットとは?
食道がんの検査方法は?
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①内視鏡検査
内視鏡検査は、食道がんを早期発見するために最も重要な検査です。
内視鏡検査は食道がんを発見するだけでなく、がんの進行度も診断できます。
食道がんは赤みを帯びていますが、ヨードという薬品を染色すると正常な食道は茶色く染まり、がん細胞は染まらないためより正確に判断するために使用されます。
最近では内視鏡で特殊な光を当ててがんを発見する検査も普及していきています。
②バリウム検査
バリウムを飲んで食道を通過するタイミングにエックス線で撮影する検査です。
バリウム検査はがんの大きさや位置関係を調べることができます。
③CT検査
CT検査は食道がんが発見されてから詳しく調べるために行われる検査です。
CT検査はさまざまな角度からエックス線を当てて輪切りの画像を撮ることができ、食道がんの詳細を確認しがんの進行度やリンパ節転移や遠隔臓器転移などを調べることができます。
食道がんの治療方法は?
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①内視鏡治療
食道がんの早期発見後の治療として有効なのが内視鏡治療です。
内視鏡治療は内視鏡で粘膜の下に注射をしてがんを浮かせて切除していく治療方法で、粘膜固有層まででとどまっている食道がんが治療対象となります。
内視鏡治療は全身麻酔が不要な場合が多く、鎮静剤で眠った状態で治療ができるので他の治療方法に比べて体への負担が少ない治療方法です。
手術と比べると傷も小さく、傷みも少ない治療が可能です。
②手術
食道がんが進行し範囲が広い場合やリンパ節などへの転移がある場合は、内視鏡治療では困難なため手術が選択されます。
食道がんの手術は、胸とお腹を開いてがんを含めた食道と胃や腸の一部、リンパ節を含む周囲の組織も同時に切除し、切除後に胃を細長く管状にして食道の代わりとする再建術が行われます。
また、食道がんにより食道がつまって食事ができなくなってしまった場合、食事ができるようにすることを目的として、食道がんを残したまま胃や腸を使って頸部の食道から胃まで通る道を作るバイパス手術が行われることもあります。
③化学放射線療法
食道がんが手術で取り切ることが難しいほど転移してしまったり、患者さんの基礎疾患や体力などを考慮して、手術ではなく抗がん剤による化学療法や放射線治療を組み合わせた化学放射線療法が選択される場合もあります。
この治療は症状に合わせて放射線治療・化学療法を単独で行われる場合もあります。
放射線治療
放射線治療は、がんのある部分に対して高エネルギーのX線などを直接がんにあてて小さくする治療方法です。
放射線治療にはがんを治すことを目的とした根治照射と、症状を抑えることを目的とした緩和照射があります。
根治照射はがんに放射線をあてることが可能な範囲にとどまっている場合に有効で、食道を温存することが可能なため手術よりも治療後の影響が少なくなります。
緩和照射は根治照射が不可能なほど広範囲にがんが広がっている場合に、痛みなどの症状を緩和させるために行われる治療方法です。
化学療法
科学療法は、食道がんが食道より離れた臓器やリンパ節に転移している場合になどに選択される治療方法で、広い範囲のがんに効果が期待できます。
抗がん剤を点滴や内服する方法で、血液やリンパの流れを通じて転移してしまっている目に見えないような癌細胞にも効果的です。
しかし、抗がん剤はがん細胞だけでなく正常な細胞にまで作用してしまうため副作用が出てしまいます。
副作用には個人差がありますがその多くは脱毛・吐き気・関節の痛みなどで、現在は副作用に対し工夫して症状を軽減させるための対策が取られています。
食道がんの生存率は?
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食道がんの生存率は、食道粘膜の表層まで浸潤の早期発見の場合であれば5年生存率は85%以上です。
しかし、最も病状が進行してしまっている場合は5年生存率約12%とかなり低くなります。
この生存率を見れは早期発見がいかに大切なのかよく分かると思いますが、初期症状がほとんどないため早期発見される食道がんは約30%ほどしかないのが現状です。
そのため、食道がんになるリスクが高いと思う人は積極的に内視鏡検査を受けることが大切です!
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上記が気になる方は、自宅で出来る検査キットがおすすめです。
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食道がんを発症した有名人は?
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食道がんを発症した有名人をまとめてみました。
桑田佳祐
歌手でサザンオールスターズの桑田佳祐さんは、2010年に初期の食道がんであることを公表し手術を受けたことを公表しました。
中村勘三郎
歌舞伎役者の中村勘三郎さんは、2012年に初期の食道がんを発症していることが発覚し摘出手術を受け早期復帰も期待されていましたが、がん治療の影響で免疫力が低下している中で重い肺炎を患い病状が回復せず亡くなりました。
小澤征爾
指揮者の小澤征爾さんは、2009年12月の人間ドックにて食道がんが発見され、治療のため半年間の活動休止が発表されました。小澤さんは食道の全摘出手術を受け2010年8月に仕事復帰されました。
岡田真澄
俳優の岡田真澄さんは、2005年6月に食道がんが見つかり手術を受け一時は回復して芸能活動を再開するまでになりましたが、その後リンパ節への転移が発見されました。
その後、闘病の末に2006年5月に食道がんのため70歳で亡くなりました。
藤田まこと
俳優の藤田まことさんは、2008年75歳の時に食道がんが発見されました。当初は放射線治療を行っていましたが、経過を見て摘出手術が行われました。
闘病後には仕事にも復帰した藤田さんでしたが、2010年に大動脈解離のため76歳で亡くなりました。
淡路恵子
女優の淡路恵子さんは、2013年6月に受けた検査で食道がんと直腸がんが発見され、入院して摘出手術や投薬を受けながら療養生活を送っていました。
一時は回復しましたが食事が食べられなくなって体力も低下し、2014年1月に食道がんのため80歳で亡くなりました。
赤塚不二夫
漫画家の赤塚不二夫さんは、1997年に吐血をして緊急入院した際の検査で食道がんと診断されました。その後、手術は入院期間が長いため仕事で多忙を極めていた赤塚さんは放射線治療と民間療法による治療を選択しました。
治療により腫瘍は消失したと思われていましたが、1999年にがんが悪化し再入院し最終的には手術を行いました。がんの摘出手術を受けた後も入退院をくり返し、2008年に肺炎のため亡くなりました。
立川談志
落語家の立川談志さんは、1997年61歳の時に食道がんを発症し手術により摘出し回復しましたが、2008年71歳の時に咽頭がんを発症し放射線治療と化学療法により治療を続け回復したと報道されました。
しかし、2009年に咽頭がんを再発。その後も闘病を続けましたが、2011年9月に自宅療養中に容態が悪化し入院し11月になくなりました。
やしきたかじん
歌手でタレントのやしきたかじんさんは、2012年に食道がんが発見され抗がん剤治療を受けながら内視鏡手術を受けましたが、縫合不全のため再手術を受けました。
その後、芸能活動を再開しましたが再び体調を崩して休養、2014年1月心不全のため64歳で亡くなりました。
野口五郎
歌手の野口五郎さんは、2018年末に年に1度の定期検診で食道がんが発見され、幸い早期発見だったため内視鏡治療を受けたことを公表しました。
現在は無事に回復し芸能活動を続けています。
まとめ
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食道がんについて詳しくまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
食道がんを発症する原因には、飲酒と喫煙が深く関係しています。
食道がんは早期発見であれば回復できる可能性が高いがんですが、初期症状がほぼないため食道がんになるリスクの高い人は積極的に内視鏡検査を受けることが望ましいです。
有名人が病気を公表するとその病気に注目が集まり検査を受ける人が増えますが、発症原因があてはまる人は特にその時だけでなく継続して健康診断などを定期的に受けなければなりませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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がんは医療技術がどれだけ発達しても、やはり早期発見に勝るものはありませんので、少しでも体調に違和感など感じる方は受診を検討されてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!